転造盤

転造盤

転造盤とは

ワークに油圧で強い力を加え回転させながら、ネジ部を盛り上げて成形する工作機械です。
切削ではなく盛り上げる手法により材料の無駄や環境負荷が低く、素材のファイバーが切れることなくつながっているため強度を上げることが可能です。
成形後のネジの面粗度は良好で、光沢を帯びた仕上がりです。丸ダイス転造方式を用いており、研削された丸ダイスと呼ばれる工具にワークを押し当て回転させ、形状を転写して成形するため、加工したい形状に合わせた丸ダイスが必要になります。

加工技術

3ダイス転造盤では高い圧力を逃がさず加工することが可能で、M68 P=6のネジの加工実績があります。

均一な力を加えて転造できるため円筒度が出やすく、
ステンレスパイプΦ80mmを台形ネジに加工するなど中空材にも対応できます。

歩み転造は、2mまでの長尺ネジで対応いたします。

両センターを支持するため、芯ズレが起こらない停止転造では、 軸に対して振れの少ないネジを製作できます。

2ダイス転造盤はM5からM48のメートルネジ、UNC(ユニファイ並目ネジ)、UNF(ユニファイ細目ネジ)、 W(ウィットネジ)、PF(管用平行ネジ)、NPF(管用平行細目ネジ)、PT(管用テーパネジ)、NPT(管用テーパ細目ネジ)、アヤメ·平目ローレット、 TR·TM(台形ネジ)に対応可能です。

細目、左ネジの加工やダイスの長さを超え、切り上がりのあるボルトの加工において、ネジ山を複数回に分けてつなぎ合わせていくネジつなぎ加工が可能です。

当社では5トンから60トンまで5台の転造盤と300セット以上の丸ダイスを保有しており、製品に合わせて選定して加工いたします。
2ダイス、3ダイスともにご要望に合わせた丸ダイス製作も可能です。

自社工場ならではの一貫生産と独立した検査体制

短納期、1個からでもご相談ください。
ご要望に応じて材料調達から、協力会社による熱処理・表面処理加工までお受けいたします。